暗号化と署名
- jsonwebtoken:
jsonwebtoken
は、JWT の署名と検証を主にサポートしており、HMAC、RSA、ECDSA などのアルゴリズムを使用できます。ただし、暗号化機能は標準では提供されていません。 - jose:
jose
は、JWT、JWS、JWE の署名と暗号化をサポートしており、複数のアルゴリズムに対応しています。特に、JWE を使用したデータの暗号化が可能で、より高度なセキュリティ要件に対応しています。
API のシンプルさ
- jsonwebtoken:
jsonwebtoken
は、シンプルで直感的な API を提供しており、特に JWT の生成と検証が簡単です。ドキュメントも充実しており、迅速に導入できます。 - jose:
jose
は、より多機能ですが、その分 API が複雑になることがあります。特に、暗号化やカスタムアルゴリズムを使用する場合は、設定が必要です。
カスタマイズ性
- jsonwebtoken:
jsonwebtoken
もカスタマイズ可能ですが、主に標準的なアルゴリズムに焦点を当てており、カスタム実装には限界があります。 - jose:
jose
は、カスタムアルゴリズムやプロバイダーを実装するための柔軟性が高く、特にセキュリティ要件が厳しいプロジェクトに適しています。
コミュニティとサポート
- jsonwebtoken:
jsonwebtoken
は、広範なユーザーベースと成熟したコミュニティを持ち、長年にわたり信頼されているライブラリです。 - jose:
jose
は比較的新しいライブラリですが、活発に開発されており、最新のセキュリティ標準に対応しています。
コード例
- jsonwebtoken:
jsonwebtoken
を使用した JWT の署名と検証の例const jwt = require('jsonwebtoken'); const secret = 'your-256-bit-secret'; const token = jwt.sign({ foo: 'bar' }, secret, { algorithm: 'HS256' }); const decoded = jwt.verify(token, secret); console.log(decoded);
- jose:
jose
を使用した JWT の署名と検証の例import { jwtVerify, sign } from 'jose'; const secret = new TextEncoder().encode('your-256-bit-secret'); const token = await sign({ foo: 'bar' }, secret, { algorithm: 'HS256' }); const { payload } = await jwtVerify(token, secret); console.log(payload);