パーサーの種類
- acorn:
acornは、トークン化と構文解析を行う軽量なパーサーです。ECMAScript の最新仕様に準拠しており、カスタム トークンや構文をサポートするための拡張性があります。 - estraverse:
estraverseは、AST をトラバースするためのライブラリで、パーサー機能はありません。ノードを訪問するためのカスタム ロジックを簡単に実装できます。 - esprima:
esprimaは、完全な構文解析を行い、ECMAScript の仕様に準拠した AST を生成します。エラーハンドリングが優れており、解析中に発生したエラーを詳細に報告します。 - acorn-walk:
acorn-walkは、acornで生成された AST をトラバースするためのライブラリであり、パーサー機能は持っていません。 - recast:
recastは、コードを解析して AST を生成し、再構築する際に元のスタイルを維持します。パーサーとプリッターの両方の機能を持っています。
AST トラバース
- acorn:
acornは、AST を生成するが、トラバース機能は提供していません。トラバースには別のライブラリが必要です。 - estraverse:
estraverseは、AST をトラバースするための柔軟な API を提供します。ノードを訪問する際のカスタム ロジックを簡単に実装できます。 - esprima:
esprimaは、AST を生成するが、トラバース機能は提供していません。トラバースには別のライブラリが必要です。 - acorn-walk:
acorn-walkは、AST を効率的にトラバースするためのシンプルな API を提供します。ノードを訪問するためのコールバックを登録できます。 - recast:
recastは、AST をトラバースしながらコードを再構築する機能を提供します。元のコードのスタイルを維持しつつ、ノードを操作できます。
コード変換
- acorn:
acornは、コードを解析して AST を生成するが、変換機能は持っていません。 - estraverse:
estraverseは、AST をトラバースしながらノードを操作できるが、変換機能は提供していません。 - esprima:
esprimaは、コードを解析して AST を生成するが、変換機能は持っていません。 - acorn-walk:
acorn-walkは、AST をトラバースしながらノードを操作できるが、変換機能は提供していません。 - recast:
recastは、AST を操作しながらコードを再構築する機能を持ち、元のスタイルをできるだけ保持します。
エラーハンドリング
- acorn:
acornは、構文エラーを検出し、エラーメッセージを生成するが、エラーハンドリング機能は限定的。 - estraverse:
estraverseは、エラーハンドリング機能は持っていない。 - esprima:
esprimaは、構文エラーを詳細に報告し、エラーハンドリングが優れている。 - acorn-walk:
acorn-walkは、エラーハンドリング機能は持っていない。 - recast:
recastは、エラーハンドリング機能は限定的。
Ease of Use: Code Examples
- acorn:
acornを使用した構文解析の例const acorn = require('acorn'); const code = 'const x = 10;'; const ast = acorn.parse(code); console.log(ast); - estraverse:
estraverseを使用した AST トラバースの例const estraverse = require('estraverse'); const ast = ...; // `esprima` で生成した AST estraverse.traverse(ast, { enter(node) { console.log('ノード:', node); } }); - esprima:
esprimaを使用した構文解析の例const esprima = require('esprima'); const code = 'const x = 10;'; const ast = esprima.parseScript(code); console.log(ast); - acorn-walk:
acorn-walkを使用した AST トラバースの例const { walk } = require('acorn-walk'); const ast = ...; // `acorn` で生成した AST walk.simple(ast, { VariableDeclaration(node) { console.log('変数宣言:', node); } }); - recast:
recastを使用したコード変換の例const recast = require('recast'); const code = 'const x = 10;'; const ast = recast.parse(code); const newCode = recast.print(ast).code; console.log(newCode);