esprima vs acorn-walk
"JavaScript パーサーと AST (抽象構文木)" npm パッケージ比較
1 年
esprimaacorn-walk類似パッケージ:
JavaScript パーサーと AST (抽象構文木)とは?

JavaScript パーサーと AST (抽象構文木) ライブラリは、JavaScript コードを解析して構文木を生成するツールです。これにより、コードの構造を理解し、変換、解析、または最適化することができます。esprima は、ECMAScript 標準に準拠した高性能なパーサーで、構文解析と AST の生成を行います。一方、acorn-walk は、acorn パーサーと連携して動作し、AST をトラバースするためのシンプルで柔軟な API を提供します。これにより、特定のノードを訪問したり、ノードを変換したりすることが容易になります。

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パッケージ
ダウンロード数
Stars
サイズ
Issues
公開日時
ライセンス
esprima65,460,2537,105-1487年前BSD-2-Clause
acorn-walk53,364,55411,02952.3 kB1710ヶ月前MIT
機能比較: esprima vs acorn-walk

構文解析

  • esprima:

    esprima は、ECMAScript の構文を解析し、正確な AST を生成します。特に、ES5 から ES2022 までの構文に対応しており、標準準拠の解析が可能です。

  • acorn-walk:

    acorn-walk 自体は構文解析を行いませんが、acorn パーサーと組み合わせて使用することで、構文解析と AST の生成が可能です。acorn は軽量で高速なパーサーで、ES6 以降の構文にも対応しています。

AST トラバース

  • esprima:

    esprima は、AST を生成するだけでなく、ノードの種類や位置情報を提供しますが、トラバース機能は提供していません。トラバースには別途ライブラリが必要です。

  • acorn-walk:

    acorn-walk は、AST をトラバースするためのシンプルで柔軟な API を提供します。特定のノードを訪問したり、ノードを変換するためのカスタム ウォーカーを簡単に作成できます。

ノードの操作

  • esprima:

    esprima は、ノードの操作や変換機能を提供していません。生成された AST は読み取り専用であり、ノードの変更や再構築は別途実装する必要があります。

  • acorn-walk:

    acorn-walk は、ノードを訪問する際にカスタム ロジックを実装できるため、ノードの操作や変換が容易です。特に、ノードを再帰的に訪問しながら処理することができます。

パフォーマンス

  • esprima:

    esprima は、高速な構文解析を提供しますが、特に大規模なコードベースや複雑な構文を解析する際には、パフォーマンスが影響を受けることがあります。

  • acorn-walk:

    acorn-walk は、acorn パーサーと組み合わせて使用するため、軽量で高速な解析とトラバースが可能です。特に、必要なノードのみを訪問するようにカスタマイズできるため、効率的なトラバースが実現できます。

コード例

  • esprima:

    esprima を使用した構文解析の例

    const esprima = require('esprima');
    const code = 'const x = 10;';
    const ast = esprima.parseScript(code);
    console.log(ast);
    
  • acorn-walk:

    acorn-walk を使用した AST トラバースの例

    const { Parser } = require('acorn');
    const { simple } = require('acorn-walk');
    const code = 'const x = 10;';
    const ast = Parser.parse(code);
    simple(ast, {
      VariableDeclaration(node) {
        console.log('変数宣言:', node);
      }
    });
    
選び方: esprima vs acorn-walk
  • esprima:

    esprima を選択するのは、ECMAScript 準拠の構文解析が必要な場合や、信頼性の高い AST を生成したい場合です。特に、コード解析や静的解析ツールの開発に適しています。

  • acorn-walk:

    acorn-walk を選択するのは、AST をトラバースしてノードを操作したり、特定のノードを訪問する必要がある場合です。特に、acorn パーサーと組み合わせて使用することで、柔軟なノード操作が可能になります。