スクリプトの記述方法
- artillery:
Artilleryは、YAML形式の設定ファイルを使用してテストシナリオを定義します。このシンプルな構文により、テストの作成と管理が容易です。ユーザーは、HTTPリクエストやシナリオの詳細を直感的に設定できます。
- k6:
k6では、JavaScriptを使用してテストスクリプトを記述します。これにより、開発者は既存のJavaScriptの知識を活用して、複雑なテストシナリオを作成できます。また、JavaScriptの豊富なエコシステムを利用して、テストを拡張することも可能です。
パフォーマンスとスケーラビリティ
- artillery:
Artilleryは、軽量でありながら、数千の同時ユーザーをシミュレートする能力があります。小規模なテストには非常に適していますが、大規模な負荷テストには限界があります。特に、クラウド環境でのスケーラビリティが必要な場合には、追加の設定が必要です。
- k6:
k6は、非常にスケーラブルで、数十万の同時ユーザーをシミュレートすることができます。特に、クラウドベースの負荷テストに最適化されており、複数のインスタンスを使用して大規模なテストを実行することが容易です。
レポート機能
- artillery:
Artilleryは、テストの実行後に詳細なレポートを生成します。これには、レスポンスタイム、エラーレート、スループットなどの重要なメトリクスが含まれ、視覚的にパフォーマンスを評価するのに役立ちます。
- k6:
k6も詳細なレポート機能を提供しており、テストの実行中にリアルタイムでメトリクスを表示します。さらに、k6は、Grafanaなどの外部ツールと統合することで、より高度な可視化と分析を行うことができます。
CI/CD統合
- artillery:
Artilleryは、CI/CDパイプラインに統合することができますが、k6ほどのサポートはありません。スクリプトを簡単に呼び出すことができるため、基本的な統合は可能ですが、より高度な機能は制限されることがあります。
- k6:
k6は、CI/CDパイプラインとの統合が非常にスムーズです。GitHub ActionsやGitLab CIなどの主要なCIツールと簡単に統合でき、テストを自動化するのに適しています。これにより、開発プロセスの中で継続的なパフォーマンステストを実施できます。
コミュニティとサポート
- artillery:
Artilleryは、比較的新しいツールですが、活発なコミュニティがあり、ドキュメントも充実しています。サポートが必要な場合は、公式のGitHubリポジトリやフォーラムを通じて質問することができます。
- k6:
k6は、広範なユーザーベースを持ち、活発なコミュニティがあります。公式ドキュメントが充実しており、フォーラムやSlackチャンネルを通じてサポートを受けることができます。多くのチュートリアルやリソースも利用可能です。