バージョン管理
- turbo:
turbo
はバージョン管理機能を持っていませんが、lerna
と組み合わせて使用することで、タスクの実行とバージョン管理を同時に行うことができます。 - lerna:
lerna
は、モノレポ内の各パッケージのバージョンを自動的に管理します。特に、fixed
モードとindependent
モードの2つのバージョン管理スタイルをサポートしており、プロジェクトのニーズに応じて選択できます。
タスク実行
- turbo:
turbo
は、タスクの依存関係を解析し、並列実行やキャッシュを利用してタスクを最適化します。これにより、ビルドやテストの時間を大幅に短縮することができます。 - lerna:
lerna
は、パッケージごとにスクリプトを実行することができますが、タスクの依存関係を考慮した最適化は行いません。各パッケージのスクリプトを順番に実行するため、依存関係が複雑な場合は時間がかかることがあります。
キャッシュ機能
- turbo:
turbo
は、タスクの実行結果をキャッシュし、再実行時にキャッシュを利用することで、無駄な処理を省きます。これにより、特に繰り返し実行されるタスクの時間を大幅に削減できます。 - lerna:
lerna
にはキャッシュ機能はありませんが、各パッケージのスクリプトを実行する際に、手動でキャッシュを管理することができます。
依存関係の管理
- turbo:
turbo
は、タスクの依存関係を自動的に解析し、依存関係に基づいてタスクを実行します。これにより、依存関係を考慮した効率的なタスク実行が可能になります。 - lerna:
lerna
は、各パッケージの依存関係を明示的に管理しますが、依存関係の解決や最適化は行いません。各パッケージが独立しているため、依存関係の管理はパッケージごとに行う必要があります。
Ease of Use: Code Examples
- turbo:
turbo
を使用したタスク実行の例# Turboの初期化 npx turbo init # タスクの定義 # package.jsonにタスクを追加 "scripts": { "build": "ビルドコマンド", "test": "テストコマンド" } # タスクの実行 npx turbo run build task run test
- lerna:
lerna
を使用したバージョン管理とタスク実行の例# Lernaの初期化 npx lerna init # パッケージの追加 npx lerna create パッケージ名 # バージョンの更新 npx lerna version # スクリプトの実行 npx lerna run スクリプト名