PDF生成・編集
- pdfjs-dist:
pdfjs-distは、PDFファイルを表示するためのライブラリであり、生成や編集の機能はありません。主にウェブアプリケーションでのPDF表示に特化しており、ユーザーがPDFをインタラクティブに閲覧できるようにします。
- pdf-lib:
pdf-libは、PDFドキュメントをプログラムで生成・編集するための機能を提供します。新しいページの追加、テキストや画像の挿入、フォントのカスタマイズなど、さまざまな操作が可能です。特に、既存のPDFに対しても変更を加えることができるため、柔軟性が高いです。
- pdf-parse:
pdf-parseは、PDFファイルの内容を解析するためのライブラリであり、生成や編集の機能は持っていません。そのため、PDFの生成や編集には向いていませんが、解析したテキストを他のライブラリで利用するための前処理として使用できます。
テキスト抽出
- pdfjs-dist:
pdfjs-distは、PDFを表示する際にテキストをレンダリングする機能を持っていますが、テキストを抽出するための専用のAPIは提供していません。表示の際にテキストを利用することはできますが、抽出には向いていません。
- pdf-lib:
pdf-libは、PDFからのテキスト抽出機能を持っていませんが、生成したPDFにテキストを追加することは可能です。テキスト抽出を行いたい場合は、他のライブラリと組み合わせて使用する必要があります。
- pdf-parse:
pdf-parseは、PDFファイルからテキストを抽出するために特化したライブラリです。シンプルなAPIを使用して、PDFのテキストコンテンツを簡単に取得できるため、データ解析や検索機能の実装に便利です。
ブラウザ互換性
- pdfjs-dist:
pdfjs-distは、ウェブブラウザでのPDF表示に特化しており、HTML5とJavaScriptを使用して動作します。最新のブラウザでの互換性が高く、ユーザーにシームレスなPDF閲覧体験を提供します。
- pdf-lib:
pdf-libは、Node.js環境での使用を主に想定しており、ブラウザでの使用も可能ですが、特にブラウザでの動作に最適化されているわけではありません。
- pdf-parse:
pdf-parseは、Node.js環境での使用を前提としており、ブラウザでの直接使用には向いていません。サーバーサイドでPDFを解析し、結果をクライアントに送信する形で使用することが一般的です。
学習曲線
- pdfjs-dist:
pdfjs-distは、PDF表示に関する知識が必要ですが、基本的な使用法は簡単です。特に、HTML5キャンバスにレンダリングするための手順を理解すれば、すぐに利用を開始できます。
- pdf-lib:
pdf-libは、APIが直感的で使いやすく、比較的短期間で習得できます。ドキュメントも充実しており、初心者でも扱いやすいです。
- pdf-parse:
pdf-parseは、シンプルなAPIを持っているため、テキスト抽出のニーズに対してすぐに使い始めることができます。学習曲線は非常に緩やかです。
パフォーマンス
- pdfjs-dist:
pdfjs-distは、PDFをブラウザで表示する際に、レンダリングのパフォーマンスが重要です。最適化されたアルゴリズムを使用しており、大きなPDFファイルでもスムーズに表示できるように設計されています。
- pdf-lib:
pdf-libは、PDF生成や編集の際に、比較的軽量で高速です。ただし、大規模なPDFを扱う場合は、処理に時間がかかることがあります。
- pdf-parse:
pdf-parseは、PDFファイルの解析に特化しているため、テキスト抽出のパフォーマンスは良好です。特に、テキストコンテンツが多いPDFに対しても迅速に処理を行います。