セキュリティ
- pbkdf2:
PBKDF2は、反復回数を設定することで、計算コストを調整できますが、Argon2やBcryptに比べると、セキュリティ面で劣るとされています。
- bcrypt:
Bcryptは、ソルトを自動的に生成し、ハッシュの計算に時間をかけることで、攻撃者がパスワードを解読するのを困難にします。
- argon2:
Argon2は、メモリハードニングを使用しており、攻撃者がハッシュを解読するために必要なリソースを増加させます。これにより、ブルートフォース攻撃に対して非常に強力です。
パフォーマンス
- pbkdf2:
PBKDF2は、反復回数を増やすことでセキュリティを高めますが、計算コストが高くなるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- bcrypt:
Bcryptは、計算時間を調整できるため、パフォーマンスとセキュリティのバランスを取ることができますが、計算に時間がかかるため、大量のパスワードを処理する場合は注意が必要です。
- argon2:
Argon2は、特にメモリ使用量を調整することで、パフォーマンスを最適化できます。これにより、ハードウェアの能力に応じた最適なパフォーマンスを発揮します。
互換性
- pbkdf2:
PBKDF2は、特に多くのプラットフォームでサポートされており、既存のシステムとの互換性が高いです。
- bcrypt:
Bcryptは、広く採用されているため、多くのプラットフォームやライブラリでサポートされています。
- argon2:
Argon2は新しいアルゴリズムであるため、古いシステムとの互換性がない場合がありますが、最新のセキュリティ基準を満たしています。
実装の容易さ
- pbkdf2:
PBKDF2は、標準的なライブラリとして広く利用されており、実装が容易です。
- bcrypt:
Bcryptは、シンプルなAPIを提供しており、実装が容易であるため、初心者にも適しています。
- argon2:
Argon2は、比較的新しいライブラリですが、使いやすく、簡単に実装できます。
コミュニティとサポート
- pbkdf2:
PBKDF2は、古典的なアルゴリズムであり、多くの文献やリソースが存在するため、サポートが充実しています。
- bcrypt:
Bcryptは長年の実績があり、広範なコミュニティとサポートがあります。
- argon2:
Argon2は新しいため、コミュニティはまだ発展途上ですが、セキュリティの専門家からの支持を受けています。