dotenv vs rc vs config vs nconf
"設定管理" npm パッケージ比較
1 年
dotenvrcconfignconf類似パッケージ:
設定管理とは?

設定管理ライブラリは、Node.js アプリケーションの設定を効率的に管理するためのツールです。これらのライブラリは、環境変数、設定ファイル、コマンドライン引数など、さまざまなソースから設定を読み込み、アプリケーション全体で一貫してアクセスできるようにします。これにより、開発、テスト、本番環境での設定管理が容易になり、コードの可搬性と柔軟性が向上します。config は階層型の設定管理を提供し、環境ごとに異なる設定を簡単に管理できます。dotenv は環境変数を .env ファイルから読み込むシンプルなライブラリで、特に小規模なプロジェクトや迅速な開発に適しています。nconf は多層的な設定管理をサポートし、設定をオーバーライドするための柔軟な方法を提供します。rc はコマンドライン引数、環境変数、設定ファイルを組み合わせて設定を読み込む軽量なライブラリで、シンプルさと使いやすさが特徴です。

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統計詳細
パッケージ
ダウンロード数
Stars
サイズ
Issues
公開日時
ライセンス
dotenv57,037,89319,85978.8 kB52日前BSD-2-Clause
rc21,916,6591,024-377年前(BSD-2-Clause OR MIT OR Apache-2.0)
config1,408,3476,38493.2 kB292ヶ月前MIT
nconf668,1743,861162 kB1153ヶ月前MIT
機能比較: dotenv vs rc vs config vs nconf

設定の階層構造

  • dotenv:

    dotenv は、単一の .env ファイルから環境変数を読み込むシンプルな方法を提供します。階層構造はなく、ファイル内の変数はフラットに扱われます。

  • rc:

    rc は、設定ファイル、環境変数、コマンドライン引数を組み合わせて設定を読み込みます。階層構造はありませんが、複数のソースから設定を統合することができます。

  • config:

    config は、環境ごとに異なる設定を階層的に管理できます。各環境(開発、テスト、本番)ごとに異なる設定ファイルを用意し、必要に応じてオーバーライドできます。

  • nconf:

    nconf は、多層的な設定管理をサポートします。複数のソース(ファイル、環境変数、コマンドライン引数など)から設定を読み込み、優先順位を設定してオーバーライドできます。

環境変数のサポート

  • dotenv:

    dotenv は、環境変数を .env ファイルから読み込むことに特化しています。

  • rc:

    rc は、環境変数を設定の一部として自動的に読み込みます。

  • config:

    config は、環境変数を設定ファイル内で参照することができますが、環境変数を直接読み込む機能はありません。

  • nconf:

    nconf は、環境変数を設定ソースの一つとして扱い、他のソースと組み合わせて使用できます。

設定のオーバーライド

  • dotenv:

    dotenv は、.env ファイル内の変数を直接編集することでオーバーライドできます。

  • rc:

    rc は、コマンドライン引数が最も優先され、次に環境変数、最後に設定ファイルの順でオーバーライドされます。

  • config:

    config は、環境ごとに異なる設定ファイルを用意することで、設定をオーバーライドできます。

  • nconf:

    nconf は、設定の優先順位を設定することで、複数のソースから読み込んだ設定を柔軟にオーバーライドできます。

使用例

  • dotenv:

    dotenv の使用例

    require('dotenv').config();
    console.log(process.env.DB_HOST);
    
  • rc:

    rc の使用例

    const rc = require('rc');
    const config = rc('myapp');
    console.log(config);
    
  • config:

    config の使用例

    const config = require('config');
    const dbConfig = config.get('db');
    console.log(dbConfig);
    
  • nconf:

    nconf の使用例

    const nconf = require('nconf');
    nconf.file('config.json');
    nconf.env();
    const dbHost = nconf.get('DB_HOST');
    console.log(dbHost);
    
選び方: dotenv vs rc vs config vs nconf
  • dotenv:

    dotenv は、環境変数を .env ファイルから簡単に読み込みたい場合に最適です。設定がシンプルで、特に小規模なプロジェクトや迅速なプロトタイピングに向いています。

  • rc:

    rc は、シンプルで軽量な設定管理を求める場合に適しています。コマンドライン引数、環境変数、設定ファイルを組み合わせて設定を読み込むため、特にスクリプトや小規模なアプリケーションに便利です。

  • config:

    config を選択するのは、環境ごとに異なる複雑な設定を管理する必要がある場合です。階層型の設定構造をサポートしており、設定ファイルを環境ごとに分けて管理できるため、大規模なアプリケーションに適しています。

  • nconf:

    nconf を選ぶのは、設定を多層的に管理し、柔軟にオーバーライドしたい場合です。複数のソースから設定を読み込むことができ、必要に応じて設定を動的に変更できます。