zod vs joi vs io-ts vs runtypes
"データバリデーションライブラリ" npm パッケージ比較
1 年
zodjoiio-tsruntypes類似パッケージ:
データバリデーションライブラリとは?

データバリデーションライブラリは、JavaScriptやTypeScriptのアプリケーションでデータの整合性を確保するために使用されるツールです。これらのライブラリは、入力データが期待される形式や構造に従っているかどうかを検証し、エラーを防ぐための手段を提供します。特に、APIからのレスポンスやユーザー入力など、外部からのデータを扱う際に重要です。

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統計詳細
パッケージ
ダウンロード数
Stars
サイズ
Issues
公開日時
ライセンス
zod29,116,22737,626699 kB7015日前MIT
joi11,016,46421,085531 kB1861年前BSD-3-Clause
io-ts1,716,7916,773460 kB1645ヶ月前MIT
runtypes254,7222,650312 kB193ヶ月前MIT
機能比較: zod vs joi vs io-ts vs runtypes

型安全性

  • zod:

    Zodは、TypeScriptの型推論を活用し、型安全なバリデーションを提供します。スキーマを定義する際に、型情報が自動的に推論されるため、開発者は型の整合性を簡単に保つことができます。

  • joi:

    Joiは、型安全性を提供しませんが、スキーマを定義することで、データの構造を明示的に示すことができます。TypeScriptを使用する場合は、別途型定義を行う必要があります。

  • io-ts:

    io-tsは、TypeScriptの型システムと統合されており、型安全なバリデーションを提供します。これにより、コンパイル時に型の整合性をチェックでき、ランタイムエラーを減少させることが可能です。

  • runtypes:

    Runtypesは、TypeScriptの型を利用して、型安全なバリデーションを提供します。型の定義とバリデーションが密接に関連しており、型の整合性を保ちながらデータを検証できます。

APIの使いやすさ

  • zod:

    Zodは、シンプルで直感的なAPIを提供し、特にTypeScriptとの統合がスムーズです。スキーマの定義が簡単で、迅速にバリデーションを行うことができます。

  • joi:

    Joiは、非常に直感的で使いやすいAPIを提供します。スキーマの定義が簡単で、柔軟なバリデーションルールを簡単に作成できます。

  • io-ts:

    io-tsは、型定義とバリデーションを統合するため、APIがやや複雑です。型を明示的に定義する必要があり、学習コストがかかる場合があります。

  • runtypes:

    Runtypesは、APIがシンプルで、TypeScriptの型を直接使用するため、使いやすさがあります。ただし、他のライブラリに比べて機能が限られる場合があります。

エラーメッセージのカスタマイズ

  • zod:

    Zodは、エラーメッセージのカスタマイズが容易で、各スキーマに対して独自のエラーメッセージを設定できます。これにより、ユーザーにとって分かりやすいエラーメッセージを提供できます。

  • joi:

    Joiは、エラーメッセージをカスタマイズするための豊富なオプションを提供しています。各バリデーションルールに対して、独自のエラーメッセージを設定できるため、ユーザーにとって理解しやすいメッセージを提供できます。

  • io-ts:

    io-tsは、エラーメッセージのカスタマイズが難しい場合があります。デフォルトのエラーメッセージが提供されますが、詳細なカスタマイズは手間がかかります。

  • runtypes:

    Runtypesは、エラーメッセージのカスタマイズが可能ですが、Joiほどの柔軟性はありません。基本的なエラーメッセージを提供しつつ、必要に応じてカスタマイズできます。

パフォーマンス

  • zod:

    Zodは、パフォーマンスが非常に高く、特にTypeScriptとの統合がスムーズです。バリデーションの速度が速く、大規模なデータセットに対しても効果的に機能します。

  • joi:

    Joiは、パフォーマンスが良好で、大規模なデータセットに対しても迅速にバリデーションを行うことができます。特に、スキーマのキャッシング機能がパフォーマンスを向上させます。

  • io-ts:

    io-tsは、型安全性を重視するため、バリデーションのパフォーマンスが他のライブラリに比べて劣る場合があります。特に、大規模なデータセットを扱う場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

  • runtypes:

    Runtypesは、比較的軽量で、パフォーマンスが良好です。TypeScriptの型を利用しているため、型チェックとバリデーションが効率的に行えます。

エコシステムとサポート

  • zod:

    Zodは、最近人気が高まっているライブラリで、特にTypeScriptとの親和性が高いです。活発なコミュニティと豊富なドキュメントがあり、サポートが充実しています。

  • joi:

    Joiは、広く使用されているライブラリであり、豊富なドキュメントとコミュニティサポートがあります。多くのプロジェクトで採用されているため、情報が豊富です。

  • io-ts:

    io-tsは、TypeScriptエコシステムに特化しており、型安全性を重視する開発者に支持されています。ただし、他のライブラリに比べてコミュニティが小さいため、情報が限られる場合があります。

  • runtypes:

    Runtypesは、比較的新しいライブラリですが、TypeScriptとの統合が強力で、徐々にコミュニティが成長しています。ドキュメントも充実してきています。

選び方: zod vs joi vs io-ts vs runtypes
  • zod:

    Zodは、シンプルさとパフォーマンスを重視したい場合に適しています。特に、TypeScriptとの親和性が高く、型推論が強力で、開発者にとって使いやすい選択肢です。

  • joi:

    Joiはシンプルで直感的なAPIを提供しており、迅速なプロトタイピングや小規模なアプリケーションに適しています。特に、スキーマ定義が簡単で、柔軟なバリデーションルールを作成したい場合におすすめです。

  • io-ts:

    TypeScriptを使用している場合、io-tsは型安全性を重視したいプロジェクトに最適です。型定義とバリデーションを統合できるため、型の整合性を保ちながらデータを検証できます。

  • runtypes:

    Runtypesは、TypeScriptの型システムを活用しつつ、ランタイムバリデーションを行いたい場合に適しています。型とバリデーションを明確に分離したい場合に選択すると良いでしょう。