実行方法
- p-all:
すべてのPromiseを同時に実行し、全ての結果を待ちます。全ての非同期処理が完了するまで待機し、結果を配列として返します。
- p-waterfall:
各Promiseが前のPromiseの結果を受け取って実行されるため、処理の流れを維持しながら非同期処理を行います。最終的な結果は最後のPromiseから返されます。
- p-series:
非同期処理を直列に実行し、前のPromiseが解決されるまで次のPromiseを実行しません。結果は順番に返されます。
- p-props:
オブジェクトの各プロパティに対して非同期処理を適用し、全てのPromiseの結果をオブジェクトとして返します。各プロパティに対するPromiseを並行して実行します。
エラーハンドリング
- p-all:
いずれかのPromiseが拒否された場合、全体が拒否されます。全てのPromiseの結果を一度に処理できるため、エラーハンドリングが簡単です。
- p-waterfall:
前のPromiseが拒否された場合、以降のPromiseは実行されません。エラーの流れを追いやすく、どの処理でエラーが発生したかを把握しやすいです。
- p-series:
最初のPromiseが拒否された場合、その時点で処理が停止します。エラーハンドリングを直列で行うため、エラーの原因を特定しやすいです。
- p-props:
各プロパティのPromiseが個別に処理されるため、エラーが発生しても他のプロパティの処理には影響を与えません。エラーを個別に処理できます。
使用シナリオ
- p-all:
複数の非同期リクエストを同時に行い、全ての結果を待つ必要がある場合に適しています。例えば、複数のAPIからデータを取得する場合などです。
- p-waterfall:
各処理の結果を次の処理に渡す必要がある場合に適しています。例えば、ユーザーの入力に基づいて次の処理を決定する場合などです。
- p-series:
処理の順序が重要な場合に適しています。例えば、データベースにデータを挿入する際に、依存関係がある場合などです。
- p-props:
オブジェクトの各プロパティに対して非同期処理を行いたい場合に便利です。特に、オブジェクトのデータを非同期で取得する必要がある場合に使用します。
パフォーマンス
- p-all:
全てのPromiseを同時に実行するため、特にI/Oバウンドな処理において高いパフォーマンスを発揮します。ただし、同時に実行する数が多すぎると、リソースの競合が発生する可能性があります。
- p-waterfall:
各Promiseの結果を次のPromiseに渡すため、処理が連鎖的に行われます。これにより、処理の流れを維持しつつ、効率的に非同期処理を行うことができます。
- p-series:
直列処理のため、各処理が完了するまで次の処理が実行されないため、全体の処理時間が長くなる可能性があります。ただし、順序が重要な場合には必要なアプローチです。
- p-props:
オブジェクトのプロパティに対して並行処理を行うため、効率的に非同期処理を実行できます。特に、プロパティの数が多い場合に効果的です。