ajv vs zod vs joi vs yup vs class-validator
"データバリデーションライブラリ" npm パッケージ比較
1 年
ajvzodjoiyupclass-validator類似パッケージ:
データバリデーションライブラリとは?

データバリデーションライブラリは、アプリケーション内でのデータの整合性を確保するために使用されます。これらのライブラリは、ユーザー入力やAPIレスポンスなどのデータが期待される形式やルールに従っているかどうかを検証します。これにより、エラーを防ぎ、アプリケーションの信頼性を向上させることができます。

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統計詳細
パッケージ
ダウンロード数
Stars
サイズ
Issues
公開日時
ライセンス
ajv135,788,03114,1461.03 MB2929ヶ月前MIT
zod25,693,68337,080699 kB6202ヶ月前MIT
joi11,663,73421,067531 kB18610ヶ月前BSD-3-Clause
yup7,317,09223,303260 kB2464ヶ月前MIT
class-validator4,169,37211,3325.12 MB3021年前MIT
機能比較: ajv vs zod vs joi vs yup vs class-validator

バリデーション方式

  • ajv:

    AJVは、JSONスキーマを使用してデータのバリデーションを行います。スキーマを定義することで、データ構造の整合性を厳密にチェックできます。

  • zod:

    Zodは、TypeScriptの型を使用してバリデーションを行います。型安全性を重視し、型定義とバリデーションを同時に行える点が特徴です。

  • joi:

    Joiは、チェーンメソッドを使用してバリデーションルールを構築します。これにより、複雑なバリデーションを簡潔に表現できます。

  • yup:

    Yupは、スキーマを定義し、非同期バリデーションをサポートしています。Promiseを返すバリデーションが可能で、非同期処理と組み合わせやすいです。

  • class-validator:

    Class-validatorは、TypeScriptのデコレーターを使用して、クラスプロパティにバリデーションルールを追加します。オブジェクト指向のアプローチにより、バリデーションが直感的になります。

パフォーマンス

  • ajv:

    AJVは、非常に高速なバリデーションを提供します。特に、大量のデータを扱う場合や、パフォーマンスが重要なシナリオでの使用に適しています。

  • zod:

    Zodは、TypeScriptとの統合により、型チェックを行うため、バリデーションのパフォーマンスは良好です。

  • joi:

    Joiは、シンプルなAPIを提供しますが、複雑なバリデーションを行う場合はパフォーマンスが低下することがあります。

  • yup:

    Yupは、非同期バリデーションをサポートしているため、パフォーマンスに影響を与える場合がありますが、通常のバリデーションには十分な速度を持っています。

  • class-validator:

    Class-validatorは、TypeScriptのクラスを使用するため、バリデーションのオーバーヘッドは比較的少ないですが、AJVほどのパフォーマンスは期待できません。

エラーメッセージのカスタマイズ

  • ajv:

    AJVは、エラーメッセージをカスタマイズするためのオプションを提供しています。スキーマに基づいて詳細なエラーメッセージを生成できます。

  • zod:

    Zodもエラーメッセージをカスタマイズする機能を持っており、型に基づいたエラーメッセージを生成できます。

  • joi:

    Joiは、エラーメッセージを柔軟にカスタマイズでき、バリデーションルールごとに異なるメッセージを設定できます。

  • yup:

    Yupは、エラーメッセージのカスタマイズが容易で、スキーマ定義の中で直接設定できます。

  • class-validator:

    Class-validatorは、デコレーターを使用してエラーメッセージをカスタマイズできます。各プロパティに対して個別に設定可能です。

学習曲線

  • ajv:

    AJVは、JSONスキーマに慣れている開発者にとっては比較的簡単に学べますが、スキーマの定義が難しいと感じることもあります。

  • zod:

    Zodは、TypeScriptに特化しているため、TypeScriptを使用していない開発者には学習が難しいかもしれませんが、型安全性を重視する開発者には魅力的です。

  • joi:

    Joiは、シンプルなAPIを持っており、直感的なため、学習曲線は緩やかです。

  • yup:

    Yupは、Promiseベースのバリデーションをサポートしているため、非同期処理に不慣れな開発者には少し学習が必要です。

  • class-validator:

    Class-validatorは、TypeScriptのデコレーターを使用するため、TypeScriptに慣れている開発者には学びやすいですが、他の言語から移行する場合は少し難しいかもしれません。

拡張性

  • ajv:

    AJVは、プラグインを使用して機能を拡張することができ、特定のニーズに応じたカスタムバリデーションを追加できます。

  • zod:

    Zodは、TypeScriptの型を利用して拡張性があり、型安全なバリデーションを実現するためのカスタムロジックを追加できます。

  • joi:

    Joiは、カスタムバリデーションメソッドを追加することができ、柔軟な拡張が可能です。

  • yup:

    Yupは、スキーマのメソッドを拡張することで、独自のバリデーションロジックを追加できます。

  • class-validator:

    Class-validatorは、デコレーターを使用して独自のバリデーションルールを作成することができ、拡張性が高いです。

選び方: ajv vs zod vs joi vs yup vs class-validator
  • ajv:

    AJVは、高速でJSONスキーマに基づくバリデーションを提供します。特に、JSONデータのバリデーションが必要な場合や、パフォーマンスが重要なプロジェクトに適しています。

  • zod:

    Zodは、TypeScriptとの統合が強力で、型安全なバリデーションを提供します。TypeScriptを使用しているプロジェクトで、型の整合性を重視する場合に最適です。

  • joi:

    Joiは、シンプルで直感的なAPIを提供し、複雑なバリデーションルールを簡単に定義できます。特に、Node.jsアプリケーションでの使用に適しており、柔軟性が求められる場合に最適です。

  • yup:

    Yupは、Promiseベースのバリデーションをサポートしており、非同期バリデーションが必要な場合に適しています。また、Reactと組み合わせて使用することが多いです。

  • class-validator:

    Class-validatorは、TypeScriptのクラスを使用してバリデーションを行うため、オブジェクト指向プログラミングに慣れている開発者にとって使いやすいです。特に、NestJSなどのフレームワークと組み合わせて使用する場合に便利です。